理事長の独り言 8

福山JC 2009年度理事長メルマガ 大島衣恵

 若葉の美しい季節となりました。
日差しが一気に眩しくなって初夏を思わせる陽気ですが、そろそろ日焼け対策をしっかりしないと大変なことになりそうです。皆さんもお肌と健康にはお気をつけてお過ごし下さいね。
 初夏とともに近づいてくるのが「ばら祭」です。メンバーの皆さんには、各部会ごとに準備を進めて頂いていることと思います。先日、福山祭委員会の総会へ出席してまいりましたが、やはり青年会議所の担うところは大きく、市民の皆さん、また行政の方々からも期待と信頼を受けていることを実感いたしました。この準備の時期にメンバーがそれぞれの持ち場で誠実かつ的確に行動している姿が、青年会議所という団体への信頼につながっているのだと思います。表には見えにくい下支え的な活動あってこそ、この大きな「まつり」も実を結ぶことができるのです。私もこのところ市役所内で、あるいは事務局で、またその他の場で、メンバーの皆さんの懸命な姿を見かけてとても心強く感じています。
 ところで皆さんは、「祭」という言葉についてどのように考えられているでしょうか?
 日本語の「まつり」は「まつること」。言い換えれば、何か偉大なもの、私たちの力を超える存在を「たてまつる」ことが即ち「まつり」なのです。自然界への畏敬と感謝の念を表すこと。祖先の御霊を慰める、慰霊の心を込めること。人々の祈りや感謝の心を表す行為が「まつり」の本来の意義だと私は思っています。そしてその「まつり」によって、人々は生きるためのエネルギーを分かち合ってきたのではないでしょうか。
 この国では古来、政治のことを「まつりごと」と言いました。「まつりごと」は世の泰平を保つためのものです。自然との調和を図り先人を敬う心が、人々に幸せをもたらし、現世の繁栄と平和に繋がることはいつの時代も変わることはありません。
 美しき和の心の象徴である「まつり」の在りようを、皆さん今一度じっくりと考えてみたいと思いませんか?